NPO法人美えな塾の片山やよいです。
美えな塾を立ち上げた思い
産前産後の女性の体の変化に、気づき、なんとか、赤ちゃんを産む前に、なんとか、体つくりをしなくてはいけない。
と思って立ち上げたのが、特定非営利活動法人 美えな塾でした。
それは、妊娠もしずらいし、40週赤ちゃんをお腹に入れて置けない女性が増え、それでも、出産して子供産んだらきっと、子育ては困難になるだろう。と危機感を感じたからです。
それが、どんどんと現実化している昨今となりました。
思うように体を使えない子供たち
そして、今子供たちが大変です。
腰痛になるから、体育座りを禁止にしようという動きも出ていますね。
体育座り、下半身も冷えるのであまり良くないかもですが、腰痛の原因は、体育座りだけではないはずです。
個人的には、お尻をつかないように、しゃがんだらいいのにと思います(できない小学生はたくさんいますが)
骨盤エクササイズの生徒さんには、看護師さん、保育士さん、などもいらっしゃいます。
最近の子供たちの体のことを伺うと。
・ブランコできない
・前転できない
・逆上がりできない
・滑り台もうまく滑ることができない
・スキップできない
と・・・
え?滑り台は、座れば、重力で落ちてくるだけでは?
と思うのだけど、手すりをうまく持てずに、ひっくり返ってしまうのだとか・
公園では
・うんていが消えた
・ブランコの板が椅子になってる
など。
危険と思われるものは撤去されていますね。
ブランコは板だからこそ、自分で漕げるのに。骨盤を、前傾&後傾させて、スピードつけて、しっかりとしがみつき、空間認識を高められるのに。
あんなに能力を開発してくれるというブランコが椅子なんて、勿体無い!!!と思うのです。
子供の遊具や育児グッズを作る企業は、子供の発達を学んでほしい!!!
と愚痴りたくなります。
背ばいの赤ちゃんを見て、親の体操だけやってる場合じゃない!と思った
レッスンに連れてくる赤ちゃんは、本当に可愛くて、ママが運動中はちょっとまっててね〜〜〜
って自由に遊んでもらっていたら・・・
背中で、はいはいしてる赤ちゃんがいました。
これは今の普通なのか?これで本当にいいのか?具体的に私も学んでいない時期でしたので、なんとも言えなかったのですが、
赤ちゃんの発達を学ぶに従って、これは、いまの課題なんだとはっきりわかって行きました。
赤ちゃんの育てにくさには、胎児環境&新生児環境も、関係している
下記は、看護師さんや助産師さんに実際に聞いた話です。
・ママのお腹の中が狭くて、赤ちゃんが丸くなれなれない。
・膝が伸びたままの胎児姿勢
・お腹の中で斜めに入っている
・内診した時、赤ちゃんの手とわかるものに触れた(助産師さん)これは、手を握っていなくて、頭の上にあったということ。
そしてこれは、生まれた後の赤ちゃんの抱っこを私が実際に見てきたことです
・お供物のように、手の上に赤ちゃんを乗せ、体から離して抱っこ?する(パパに多い)
・新生児でもストラクチャー(縦抱っこひも)抱っこ紐を使い、縦に抱っこしてその中で赤ちゃんがぐにゃっとしている
・ものすごく低い位置での抱っこ
上記の共通点は、
赤ちゃんの筋肉を固めてしまう。ということ。
生まれて初めて重力を感じ、赤ちゃんにとっては毎日が筋トレ。
その中で、さまざまな道具に頼り切ってしまうということは、赤ちゃんは寄りかかる姿勢が増え、背中が硬直しやすくなります。
いい子育てしたいなら、養育者と赤ちゃんの体作りが基本
おんぶも、抱っこも、赤ちゃんと養育者の大きさなり、体の柔らかさなりが、関係します。
だから、何ヶ月でおんぶ。というのは目安に過ぎず、お互いの体幹や、反応でよし!と決まるところが多いのですが、安全上、赤ちゃんの腰が据わってからというふうに言われることが多いです。
さまざまな育児グッズにより、しがみつくことがすっかり苦手になり、体幹を鍛えることなく、お腹に力が入らないので、離乳食も進まない、などの悪循環を減らしたいものです。
それでも、成長してしまえば問題はないのでは?
もちろん、たくさんの遊びや運動の中で、赤ちゃんの時に得ることができなかった、運動能力は、取り戻すことができるでしょう。
ただ、体のことをしていると、どれだけ日常が大事なのかを思い知ります。
1日24時間の中の、1時間、運動しても、23時間の、培ってきたくせには負けてしまうのではないか?
それなら、獲得をする、というまさにその時に、自分で動きを獲得できた方が、後でリカバリーするよりずっと楽です。
空間認識や
バランス感覚、平衡感覚、これらは運動だけに大事な要素ではなく、一番、人間関係に大事な要素・コミュニケーションをとっていくときに、成年以降、発揮される分野なのでは?と感じるのです。
大人になってから一番多い悩みは人間関係
20年以上前、子供のうちに、たくさん喧嘩をしてほしい。と私は息子に思いました。
おもちゃの取り合い、せんべいの取り合い、で取っ組み合いをする息子に、
せんべいひとつでそんなに熱くなれるなんて、素晴らしい!と感動すらしていたのを覚えています。
子供の喧嘩は、怪我しないよう、喧嘩が始まった。と思ったら、おもちゃなど、武器になりそうなものを全て隠し、机と椅子を移動し、場を広くしてあげるようにしていました。
あの時、そんなことを一緒にできたママ友に感謝です。
他人とぶつかって、人にも、痛みがあるということを知り、小学生になってからは、喧嘩もあったようですが、仲裁をする側になっていったようです・・・(余談です)
人とぶつかることがあっても、仲直りができる。そんな経験は、安心や信頼につながります。
まだ、喧嘩しても大したことない、そんなときに是非させてあげたいですね。