NPO法人美えな塾の片山やよいです。
月に一度、わこう助産院・わこう産前産後ケアセンターにて、産後ケアエクササイズをしています。
月に一度しかないので、
同日に、体を引き締めたい方の「からだリメイクヨガ」「マタニティエクササイズ」も展開しています。
今回は、産後に必要な体のケアについて書いてみます。
産後って体はどうなるのか?
令和の今でも、産後は病気ではない。と言われ続け、女性はみんなやってきたことなんだから。と自分の痛みは我慢して、育児に頑張っているママも多いのでは?と思います。
よく言われるのが、
「産後の体は内臓の交通事故」と言われます。
目に見える傷もないし。痛みは人それぞれ。
内臓に直接塗る薬なんかありません。
骨盤周りはメリメリと動き、なんとなく支えを失った体は、頼りなくなり。
心も体も不安定に。
そう、体の不安定はそのまま心の不安定に直結していきます。
会陰の傷もしかり。なかなか人と比べることもできない。
産後の尿もれや便漏れなど人に言えない。
産後は休むべきと言われても、休める時間など皆無。
私自身、産後、主婦や母という項目が職業の1つなら、こんなにブラックな企業はないだろう。くらいの衝撃を受けました。
子供を産んでもいいな
そんなブラック体験をしつつ、たくさんのひとに、子供を持つ生活もいいな。と思って欲しくて活動を続けているのは、
子育てで、たくさんの素晴らしい時間を持てたから。
でも、その素晴らしさは、まず自分の体が健康じゃないと、感じることができないのです。
痛みのない生活
まずは、痛みのない生活にすること
何より大事なことです。
そして、人は睡眠不足になると、鬱傾向になりがちになります。
産後不眠症になった私は、軽い産後鬱でした。
とにかく神経が過敏になってしまって、初めての育児にずっと緊張している。
力を抜くってなんですか?状態でした。
体を動かすことで、自分を癒す
自分の体を自分で癒すことができる。
そんな内容のエクササイズをしています。
産後、自分の体の取り扱いを誰も教えてくれない。
帝王切開ならなさらです。
お腹を切っているのに、手術をしているのに、リハビリが介入しない。
会陰切開しているのに、そのリハビリもない。
みんなググって、こうかな〜〜〜?を試すくらい。
うまく行けばいいけど、なおさら尿もれになる方もいると、とても残念に思います。
助産師&理学療法士に学んだエクササイズ
美えな塾のエクササイズは、助産師さん、理学療法士さんに体の仕組みを学び、エクササイズを見てもらい、体験してもらったものを提供しています。
グループレッスンで私たちが気をつけているのが、「負担がないこと」です。
表立って目立つ動きではないけど、
深い呼吸を取り戻すことや、体に負担のない姿勢をとっていくこと。
動作をするときに、腰に負担がかかるのか?かからないのか?
基本的なことから始まります。
基本的なことをじっくりやって初めて、
身体のリメイクが始まります。
産後のからだリメイクは焦らなくて大丈夫!
産後、体重や、お腹が戻らなくて焦ってしまいがちだけど。
私は5年以上だってからだって効果はありました。
というか、60すぎの方だって、続けることで体は変化していくので、きれいになりたい!と思ってからで大丈夫なんです。
その前に、尿もれしない体にしておく方が大事です。
体を動かすことで気持ちもリフレッシュ
体のためでなく、自分の気持ちの面でも、運動はとても大事です。
今日2022/05/31の日経新聞には、軽い運動は、「前頭前野、広範囲で血流変化」
実行・判断力高め気分も好転
と書いてあります。
この記事ではランニングでの臨床でしたが、ヨガや太極拳のような軽い運動でも脳は変わる!
短時間でも、認知機能も向上し、心身への効果は大きい。とあります。
産後すぐはやっていけない運動や動作
ここで、ではランニングを!と思っている方、ちょっと待ってください。
産後は、内臓も骨格も緩んでいます。緩んでいるときにしない方がいい運動や動作はこちら
・起き上がる腹筋・腹圧がかかる運動は基本的にやらない方がいい
・ランニング
・片足を、引っ掛けて起き上がる・または襖を開けるなど
・ニッパーでお腹を締める
10年後20年後の自分のために
産後の体って、更年期以降も響くことがあります。
産後、尿もれは1年ぐらいでおさまっても、更年期で復活する方は結構いるのです。
日頃から、どんな姿勢をとっているか?
呼吸はどうか?
癖がつくまで、繰り返す。
繰り返したことは、癖になり、習慣になり、生活の一部になり、あなたの体を作ります。
日常が一番大事
何気なく過ごす毎日がとても大事です。
その時間が人生ですから。
特別なことではなく、生活の中でケアできる。そんなことを習得できることは、人生とってもお得。
そんなことを思って提供しています。
気になる方はこちらをご覧ください。